香港デモの起きた理由は?逃亡犯条例とは?原因を分かりやすく簡単にまとめるよ

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2019年6月9日「逃亡犯条例」改定に抗議する103万人が香港で大規模デモを行いました。

改正案が審議される予定だった12日も、立法会(議会)周辺で大規模デモ。警察は催涙ガスやゴム弾で対応。

6月21日に改正案の完全停止が香港政府から発表がありましたが、デモは増々激しくなる一方です。

8月25日には警官隊とデモ隊が衝突し、デモ隊を威嚇するために警察が発砲する騒ぎまで。

発砲により負傷者はいないようですが、警察による発砲は初とのこと。

2019年9月4日、逃亡犯条例改正案の撤回が香港政府によって発表されました。中国共産党が折れる、というかなり意外な展開ですが、まだまだデモは収まりません。

2020年6月30日、中国の全人代で「香港国家安全維持法」が可決。これにより香港の「一国二制度」は事実上の廃止です。

中国の「香港国家安全維持法」で香港が崩壊してしまった件
2020年6月30日、中国の全人代で「香港国家安全維持法」が可決し、その日の夜に施行されました。 諸外国の批判を意に介さないのはさることながら可決から施行までのスピード感。さすが一党独裁の中国共産党です。 なお「香港国家安全維持...
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香港デモの規模は

6月9日に行われたデモ参加者の数は主催者発表で103万人。

香港の人口が740万人なので、7人に1人がデモに参加していることになります。

1997年に香港が中国に返還されて以来、最大級の規模。

香港デモの原因「逃亡犯条例改正案」とは

犯罪者の身柄引き渡しを簡略化して、引き渡し協定を結んでいない国の要請でも容疑者を引き渡せるようにする。

という香港の改正案です。

現在、香港が身柄引き渡し協定を結んでいる国は20カ国あり、その中に中国本土は入っていません。

逃亡犯条例改正案のきっかけ

2018年2月、台湾で犯罪をした香港人がいました。

この男は逮捕される前に香港に戻ってしまいます。

台湾と香港は身柄引き渡し協定を結んでいない為、台湾も香港も男を裁判にかけられずにいます。

香港政府は、このようなケースを解消したいとの理由で改定を提案しています。

香港政府まともじゃん!と思いますよね。

でも香港人は大反対しています。

事件の当事国でもある台湾(蔡英文政権)も、逃亡犯条例改正案に反対しているよ。

逃亡犯条例改正案が成立したら

仮に、今回の逃亡犯条例改正案が成立したらどうなると思いますか?

中国政府が「あいつ犯罪者だから身柄を寄越せ」と要請したら、中国本土に引き渡される事になります。

デモに参加している現地の香港人はもちろん、香港に住んでいる外国人、香港を旅行する外国人も対象になります。

ということは、

中国共産党を批判した日本人が海外旅行で香港を経由したら中国に送還されちゃった☆

なんてこともあり得るわけです。

香港が単なる中国の1つの地域になってしまう、と言ってもオーバーではありません。

民主化を望む香港の若者たちは猛反発。

香港デモが起きた理由は中国と香港の関係

今回の大規模デモの全体を知るには、中国本土と香港の関係を知る必要があります。

まず、香港は「一国二制度」によって、独立した司法・表現の自由などの権利が認められています。

1997年に香港が中国に返還された時の条約。50年間は香港は資本主義のまま。中国本土の社会主義とは異なる制度を保証するよ、というもの。

(中国だけど中国じゃない、別の国と言っても本来は問題ないはずです)

香港は唯一、中国政府を批判できる地域になりました。

天安門事件の追悼集会ができる地域は香港だけ。

その為、中国共産党を批判する中国人が、言論の自由を求めて香港に逃げてきます。

せっかく苦労して返還させたのにアンチが集まったでござる。(by中国政府)

一国二制度の条約がある為、中国政府は表立った行動ができませんが、、、


多分干渉しまくってるんだろうなぁって。

香港のデモは今回が初めてではありませんが、規模・重要性は最大級と言って良いでしょう。

三行でまとめると、

  • 共産主義化しそうな香港
  • 香港市民がデモで対抗
  • 香港加油

ほんと頑張れっ

逃亡条例改正「延期」15日に決定

香港政府は現地時間15日15時から会見を開き、大規模な反対デモの原因となっていた「逃亡犯条例」の改正を「期限は定めずに延期する」と発表した。逃亡条例改正「延期」

撤回ではなく延期ですね。

中国共産党お得意の棚上げ作戦でしょうか。

その辺は本土を良く知っている香港市民、撤回のデモは継続するようです。

6月21日、香港政府「廃案受け入れる」

香港政府は21日夜、「改正作業は完全に停止し、立法会会期が終わる来年7月には、改正案も自動的に廃案となる。政府はその現実を受け入れる」と声明を発表。政府トップの林鄭月娥行政長官も18日、同様の発言をしていたが、改めて「現時点で廃案に等しい」との意味合いを強調し、抗議行動の沈静化を促した。「逃亡犯条例」反対派が警察本部を包囲

2020年の7月まで伸ばしただけで廃案ではないです。

デモの規模は減少していますが、定期的に「完全撤廃」のデモが続いています。

謎の白Tシャツ軍団がデモで暴行を繰り返す

香港のデモに関するニュースが流れてこなくなりましたが、現地ではかなり酷い状況が続いています。

香港の元朗区で21日午後10時半ごろ(日本時間午後11時半ごろ)、棒を持った複数の男たちが駅を襲い、利用客45人が負傷した。うち1人が重体となっている。香港の駅を覆面集団が攻撃

2019年7月21日、43万人のデモが開催された日。

武装警察が催涙ガスやゴム弾で排除に乗り出すほどの大規模なデモでしたが、怖いのは白いTシャツを着た謎の過激派軍団。

デモ隊に対して次々と暴行を加え、警察も見てて見ぬふり。というかデモに参加していない一般市民にまで被害が出ているそうです。


この白Tシャツ軍団の正体は不明のようですが、共産党絡みとの噂。

そう思われても仕方ないと思うの。

かなり危険な状況なので、香港にいる方、これから行く人は十分に注意して下さい。

香港政府「逃亡犯条例」改正案を撤回

香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は4日、「逃亡犯条例」改正案の正式撤回を表明した。香港を「極めて脆弱で危険」な状態から脱却させ、解決を模索するとした。正式撤回を表明

香港大規模デモの原因となった「逃亡犯条例の改正案」は完全に撤回することが決定。

これにより香港デモは終了、とはなりません。

デモ隊の要求する項目は全部で5つ。

  • 逃亡犯条例改正案の撤回
  • 抗議活動の参加者を「暴徒」とする見方の撤回
  • 警察による残虐行為の独立調査の開始
  • 投獄したデモ参加者の解放
  • 香港における民主的な選挙

まだまだ収まる気配はありません。

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