8月19日、”特定のフェイクニュース”を垂れ流していたツイッターアカウント20万件が垢バンされました。
ツイッター社はその中の936件を開示し、今回の規模は過去最大だとのこと。
ニュースの内容は「香港デモが暴徒化」という類のもので、アカウントの持ち主は中国政府関係者。
これらのニュースはもちろん嘘。
暴徒化しているのは中国本土に支配されている香港警察です。
香港デモが起きた理由は過去に書いていますが、
今回は中国政府がツイッターとフェイスブックで情報操作がバレて赤っ恥な状況を説明していこうと思います。
ツイッターに香港デモ隊が暴徒化との投稿
今回削除された中の1つ「Dream News@ctcc507」というアカウント。
ニュースアカウントを装って立法会(香港の国会議事堂)を破壊するデモ隊を紹介、リツイートやコメントで拡散させようとしてたところツイッター社にバレて削除された。
というのが今回の騒動のようです。
中国政府の介入が批難されているので、「香港デモ隊のネガティブキャンペーン」でしょうか。
または、中国政府が本格的に乗り出すための布石かもしれません。
いずれにしても香港デモの正当性を否定するもので、中国政府がどの程度問題視しているのかが分かります。
犯人が中国政府だと判明した理由
まず大前提として、中国国内からツイッターにアクセスができません。
ツイッターだけでなく、フェイスブックやユーチューブやwikiにもアクセスできません。
中国共産党にとって自国民に知られたらヤバい情報(天安門事件やチベットなど)が説明されているサイトは中国政府に検閲され、中国のインターネットから遮断されています。
なので中国人が国内からツイッターを使う時は「海外のVPN」を使ってアクセスします。
VPNとは、外部から干渉を受けないヴァーチャル・プライベート・ネットワークの略。
ツイッターが色々な国の人達が集まるパーティー会場なら、外国人に変装した中国人が参加するようなもの。
「変装してるのは分かるけどマナーとルール(規約)は守ってね」ってな感じで、パーティーの主催者であるツイッター社は中国人が変装して参加しても特に注意をしていません。
「親(中国共産党)が禁止しているのに良く来たねw」くらいは思っているでしょうけど。
そんなパーティー会場に、仮装もしない中国人が参加してきました。
そしてありもしない事をニュースキャスターのフリをして吹聴するのです。
「香港のデモ隊が暴徒化したよ」
「立法会を壊しているよ」
「こんな奴ら香港に要らないよね」
これまた一般人のフリをした中国人が「そうだそうだ」と喚くもんだから周りは騒然となります。
だって世論と全く違う事を言ってるんだもん。
ここでのポイントは、香港デモが暴徒化したとフェイクニュースをプッシュした「Dream News@ctcc507」が、
VPNも使わず中国本土からアクセスされ登録されたアカウントだという点。
そして、「虚偽の情報で世論を操作する」ことについてツイッター社は、基本原則に違反するとして中国を非難しています。
フェイスブックも垢バン
同じような世論操作がフェイスブックにも起きていて、ツイッターと同様に怪しいアカウントとページが削除されています。
フェイスブックは「中国政府に関係する個人へのリンクを発見した」と述べ、ツイッターと情報を共有していくそうです。
中国の世論操作には今後も注意
今回の事件でまず驚いたのは20万件というアカウントの数。
本題は「香港デモに対する世論操作」ですが、特に驚きはしませんでした。
中国共産党はやるよね🤔と思っていたので。
トランプ大統領が中国を批判している幾つかの項目の中に「サイバーテロ」「スパイ行為」がありましたが、まさに今回の事件に当てはまると思います。
また、20万件のアカウントの作り方は分かりませんが、この手のサービス(?)は結構昔からあって
ツイッターの「フォロワー」や「いいね」の水増しでも使われています。
他にも、スマホアプリのインストール・口コミを投稿するリワード広告にも中国産のものがあったそうです。
スマホを並べて手動でせっせと操作してたというから泣けてきます。
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今回は、ツイッターとフェイスブックで世論操作を試みたけど失敗したというニュースでした。
但し、中国はあの手この手で世論操作を行っています。
あの手には世界各国のメディアの乗っ取り。
イギリスのガーディアン紙が「毎日新聞が中国のプロパガンダに協力している」と報道したのは2018年の末。
この手にはアメリカに移民した中国人による煽動など。
中国を批判するトランプ氏も大統領選で苦労していましたね。
2020年の大統領選も相当なフェイクニュースが流れ、移民による煽動が予想されます。
政治家にまで手が及ぶ日本も笑ってはいられませんね。
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