2020年はコロナの年。そんなご時世に降りかかる「食料不足」がひっそりと懸念されています。
コロナ前から慢性的な食糧危機を抱えるアフリカ等は一層深刻ですが、今回注目するのは中国。そう、また中国です。
コロナにより生産力が落ちた中国さん。北は干ばつ、南は大雨による洪水で食料危機に面しています。
上は大火事で下は大洪水、これなぁに?お風呂!ブブー、上と下が逆です。正解は中国でしたー。
ナゾナゾみたいな冗談みたいな状況下。おまけにバッタ群と疫病、米国による対中包囲網もぐいぐい迫ってます。凄い圧です。
勢いで民主化革命もワンチャンあるんじゃないかなーなんて☆
ただし中国の「食糧危機」は対岸の火事で済みそうにありません。世界の人口の17%は中国人。14億人の食料問題は世界にどんな影響を与えるのでしょうか。
日本の食卓にも影響が出る可能性がありますし、マスク不足の時のように流通を止められ、食糧外交を展開するかもしれません。
コロナ禍による世界的な食糧危機も懸念されていますが、今回は中国を的に絞ったテーマで書いていきます。
食糧危機に備える中国
2020年8月11日、中国の習主席が「残飯禁止」を指示しました。
「コメ1粒ごとに農夫の苦労がにじんでいる」
僕が子供の頃に父親から聞かされた言葉と同じです。そして同じ言葉を子供に言い聞かせながら子育てをしています。昭和のサラリーマンオヤジと同じことを言う国家主席。
中国は「お皿が空になるのは相手が満足していない証拠」とし、食べきれない量の料理をもてなすことを美徳とします。
初めて中国に行った時に「料理が残っていても箸を止めないと次々に料理が出てくる」と教わったことがあります。
実際にある程度のところで箸を止めないと、まるでこれから宴会が始まるかのように出てくる出てくる料理の数々を体験しました。
(友人同士の食事は別として、仕事上の会食レベルならこの文化は今でも残っていると思います)
その中国文化を根底から否定する習近平。国内のレストランでは料理を少なめに注文するよう呼びかけました。
この発言から読み取れることは「迫る中国の食糧危機」です。
中国「食べ残し禁止令」早速発動
中国湖南省の長沙市が管轄するバイキング食堂で「食べ残し禁止令」が早速発動しました。
同レストランでは、「文明的に食事をし、食べ残しを減らす」よう呼びかけるために、食べ残しが125グラムを超えた場合は食費カードから1元(約15円)引かれる決まりになっている。食べ残し125グラムで罰金
125グラムは大きめのトマト半分くらいの量です。またはご飯1杯(150グラム)よりやや少ない量を残すと15円の罰金。
食べ残し禁止は店としても喜ばしい制度。環境的にも良いことだと思います。
しかし中国さん流石に仕事が早い。
もし仮に安倍首相が「食べ残しは良くない」とし、日本の公共施設で「残飯罰金制」を設けたら叩かれるんだろうなー。メディアと野党は喜んで反安倍運動するんだろうなーって。
割と深刻な中国の食料問題。
残飯禁止令の背景となる「中国の食糧事情」の一部を紹介します。
中国で蔓延する豚の感染症
上は大火事で下は大洪水、の以前から問題になっているが「アフリカ豚コレラ」です。単なる「豚コレラ」より感染力が強く、致死率はほぼ100%と言われています。
ワクチンもないため、1年間で1億頭の豚が中国国内から消えたと騒がれたのが2019年。今では豚の値段が高騰し、庶民が気軽に買えない食材となっています。
そして2020年6月。豚を宿主とし、ヒトにも感染するという新型のインフルエンザウイルスが中国で発見されました。
感染症といえばハンタウイルスも見つかりましたね。続報がないということは上手く封じ込めたのでしょうか🤔(←フラグ)
干ばつ被害が大きい北東部
中国北東部に遼寧省(りょうねいしょう)というトウモロコが盛んな農業地帯があります。
なんと今年の雨量は例年の半分。1951年以降、降水量が最も少ない年となったと発表がありました。
トウモロコシは畜産業に欠かせない重要なエサになるわけですが、そのエサが収穫できないとなると牛・豚・鳥などの畜産も打撃を受けることになります。
まぁ豚は「アフリカ豚コレラ」で激減してるので、その分を牛と鳥に回せばいいんじゃないでしょうか、なんて。
ちなみにアメリカと中国の冷戦が騒がれていますが、今現在でも中国はアメリカからトウモロコシを買いまくってます。プライド無いの?ってくらい輸入量を増やしてます。
No Japanを展開しながらフッ化水素を寄越せ!と言うどっかの国みたい。さすが大朝鮮と言われるだけあります。
南西部は大雨で大洪水
北が干ばつなら南は大雨。2020年は80年に1度の大雨により三峡ダム決壊が心配された地域です。
元々雨が多い地域だったので稲作が盛んでした。全て流れました。畑だけでなく町も流れてしまいました。
三峡ダムは上流域も下流域も水浸し。北東部の人達による「水を分けてくれ!」というチャイナジョークも多く投稿されています。
洪水による山津波も恐ろしい災害ですが、何より怖いのが避難所などで発生する「疫病」や「感染症」です。
東日本大震災のときには避難所でノロウイルスやインフルエンザが流行りましたが、今回は新型コロナがあります。
中国ですからね。もっと凄い新種の感染症も懸念されます。
バッタ群が中国大陸を襲う
干ばつ被害に合った北東部の遼寧省。さらに北部にある黒龍江省に吉林省を合わせた三省は、中国の大事な食糧生産地域です。生産する割合は中国全体の20%を占めると言われてます。
その三省に度々出現する小さなバッタ群。
アフリカ→インドで発生したサバクトビバッタによる蝗害(こうがい)とは別物のようですが、被害が報告されています。
サバクトビバッタが危惧されているのは洪水被害にあたっている南西部。蝗害のド本命はこちら。
インド バッタの大群やばいな 4月にアフリカおって今インドやったら次中国やな中国来るってことは日本に来る日もそんな遠くないかもしれへん pic.twitter.com/dNDRaAw1Nh
— 行 (@mmkkknad) May 30, 2020
こりゃすごい。このサバクトビバッタは現在アフリカ、中東、インドで猛威を振るっています。
さすがに海を越えてまで日本に来ないと思いますが、その数100億~1000億匹という数え切れないバッタ群が中国に押し寄せる可能性は十分あります。
逆に中国人なら餃子の皮に包んで食べてしまうんじゃないか?そんでもって食糧危機解決しないかしら?
中国の食糧危機まとめ
新型コロナの危険性を隠匿し世界中にばら撒いた中国が、「食糧危機」にある背景を書きました。
- 干ばつや大雨による天災
- 家畜の感染症
- バッタ被害
新型コロナも終息していない状況でこれ。割と本気で笑えない状況です。習近平が「ご飯を残すな!」と叱るのも分かる気がします。
残飯を出さないだけで乗り越えられれば良いのですが、打つ手がなくなり追い詰められた時が一番怖いです。
新型コロナの時のように国外にいる中国人がマスクを買い漁り、逆に中国からはマスク流出を止め、世界的なマスク不足に陥りました。
そして「マスクが欲しけりゃ5Gにファーウェイを導入しろ」という極めて悪質なマスク外交をした中国共産党。
同じことをする可能性は大きいです。
また中国には「国防動員法」があるので警戒を怠っちゃいけません。
主要先進国で食料自給率が最低の日本も「食品ロス」を減らす制度は見習うべきだとは思うんですけどね。
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