逃亡犯条例をきっかけに始まり、撤廃が決まっても収まりが見えない香港のデモ。
10月1日、警察が実弾を発砲して、デモに参加していた18歳の男性に当たり重体。
また14日には、デモ隊が作ったとされる手製の爆弾が警察車両の近くで爆発するなど、終息するどころか対立は増々過激化してます。
内戦一歩手前じゃないでしょうか。
今回の記事は、逃亡犯条例撤廃から過激化への流れをゆるっと漁ってみます。
※2020年6月30日、中国の全人代で「香港国家安全維持法」が可決。これにより香港の「一国二制度」は事実上の廃止です。
香港デモ隊の要求する5項目
香港のデモ隊は、5つの項目を要求しています。
- 改正案の完全撤回
- 警察と政府の、市民活動を「暴動」とする見解の撤回
- デモ参加者の逮捕、起訴の中止
- 警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
- 林鄭月娥の辞任と民主的選挙の実現
1つ目の逃亡犯条例は完全に撤廃されましたが、デモ隊は残りの4項目も要求中。
その為、逃亡犯条例デモは「民主化運動デモ」へと変貌したと言われています。
客観的に見れば、香港政府が要求を呑めば今回のデモは収まりそうなものですが、
香港政府は「要求を呑んでもデモは収まらない」とこれらを拒否しています。
5つ目の「民主的選挙」は中国共産党が絶対認めないでしょうしね。
香港政府トップの行政長官は現在、1200人からなる選挙委員会で選出される。この人数は有権者の6%に過ぎず、その構成はもっぱら中国政府寄りだ。知っておくべき背景
今回のデモと比較される「2014年の雨傘運動」も”普通選挙”がキーでした。
香港人と中国政府の最大にして解決の糸口すら見えない問題と言えます。
普通選挙が行われ、真っ当な政府が成立していれば、逃亡犯条例の改正案が出なかった可能性すらありますからね。
暴徒化する香港デモ隊と過激化する警察官
デモ隊の暴徒化の発端は、中国共産党のスパイがデモ隊に紛れ煽動したという噂もありますが、
中国の銀行や中国寄りの企業が標的となってデモ隊に襲撃されたり、また、警察と激しい衝突をしています。
6月に始まった当初のデモと比べ、かなり過激になってきてます。
一方、香港政府側もゴム弾・催涙弾から始まり、実弾まで使って対抗。
4日には、緊急条例を発動。
覆面の着用を禁じる法律を制定し、5日に覆面禁止法が施行されました。
覆面をしているだけで逮捕されます。
香港女性「マスク禁止法案!?ならば…」→衝撃の行動へ pic.twitter.com/bhF6TgiCcw
— らく@断酒中(2期) (@raku39) October 5, 2019
髪型ならOKという発想w
これは冗談ですが、緊急条例は夜間外出禁止令やメディアの検閲など、色々な発令が可能になります。
ラム長官は覆面禁止法以外は発令しないと言っているそうですが果たして🤔
中国本土の手を借りずにデモを沈静化させたい香港政府、といったところでしょうか。
しかし、
香港警察が保安官の制止をふりきって、ショッピングモールになだれ込み、市民・記者を暴行している。#香港 #香港人加油 #香港警察 #香港暴徒 #香港人 #香港暴乱 #香港内戦 #香港戦争 #Hongkongwar #HongKong https://t.co/L55r8XH0hv
— いち市民の声 (@shimin_koe) October 7, 2019
警察のやり過ぎ感。
衝突は日々激しさを増しています。
香港デモ参加者の相次ぐ不審死
香港ではデモ参加者の不審死が相次ぎ、波紋を広げています。
例えば、先月から行方が分からなくなったデモ参加者の15歳の少女。
ネットでも美人と話題になりました。
飛び込みの選手で地区大会の自由形リレーで優勝したこともある水泳選手。にも関わらず、全裸の水死体として発見されました。
死因は不明とありますが、彼女の最後を撮ったHKDIの監視カメラの映像が炎上しています。
CCTV from HKDI filming before the 15yo girl Chan’s death.
From the CCTV, can see she’s holding notes which not seems like will suicide. When the life door open can see someone is outside.
Then HKDI stop the video and refuse to disclose what happened later on! WTF? #FreeHK pic.twitter.com/HCJUcyZxfj— Karis Monma😷 (@themonma) October 14, 2019
エレベーターの扉が開いた瞬間に停止された映像。
影か歪みかもしれませんが、人影っぽい?犯人が映っていると指摘されています。
HKDIはこれ以上の映像の公開と説明を拒否。
凄く怪しいです。
また、
香港メディアによると、200万人デモが行われた6月12日以後の10日間で、自殺者は平均10人前後で推移していたが、9月1日からの十数日間に、自殺者は49人まで急増、「831襲撃事件」と関係しているとの見方が根強く存在する。
不審死だけでなく自殺者も多いようですね。
自殺に見せかけられたんじゃ…と思うのは僕だけでしょうか🤔
8月31日、太子駅で警察に拘束された後、新屋嶺拘留センターに連行された。拘置所で、学生は他の拘束者も警官から性的虐待を受けたと話した。香港でデモ開始後不審死相次ぐ
デモ隊の暴力に賛成している訳ではありませんが、警察(政府側)に問題があるよに感じます。
当初はプラカードを掲げて練り歩き、ゴミが出たら片付けるマナーの良いデモでしたからね。(数は多いけど)
やり過ぎた香港警察のデモ隊鎮圧
今現在の香港警察のターゲットは、過激なデモ隊だけでなく、一般市民や記者にまで及び、拘束した後は虐待まである。
という情報が数多く流れていました。
各メディアのニュースやツイッターを眺めていると、反デモ隊の意見も多く見られますが、
中国共産党は世論操作をするのでいまいち信用できません。
中国政府のあやしい動きなんかは簡単に信じちゃうのは、日頃の行いでしょうか🤔
台湾の報道です。なんと!
香港政府、19億港元を超えた経費でウイグルの再教育設施を真似、香港の「総面積19ヘクタール、テロ予防再教育収容所」を建てる中。
やっぱり!台湾番組の話の予想通りで、香港は裏に中共によるウイグル化へ進んで行く、香港の未来が恐ろしい!https://t.co/Ai0V9hk2RK— ☆Chris*台湾人☆ (@bluesayuri) October 8, 2019
はいでました香港第二のウイグル。
再教育設施とかめっちゃ怖いんですけど香港の人達大丈夫でしょうか。
フェイクニュースであって欲しいツイートです。
香港デモにアメリカ介入か
終わりの見えない香港デモ。
デモ隊の5大要求を満たすものではありませんが、アメリカが動き出しそうです。
9月25日、アメリカの上下両院の外交委員会は、それぞれ「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決した。同法案は、超党派で提出され、10月には本会議で可決される見通しである。米議会も支持する香港デモ
こうしたアメリカの動きに対し、中国政府はもちろん反発しています。
今の米中関係を見てもトランプ大統領はおそらく署名するでしょうね。選挙も控えているし。
良い方向に向かってくれれば良いのですが、
↓
中国vsアメリカ
このような勢力図に変わらないように願いたいところです。
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