「転生したらスライムだった件(通称:転スラ)は小説から始まり、漫画化・アニメ化された漫画です。ジャンルは「異世界転生」ですね。
今や当たり前になった「異世界転生」の漫画ですが面白さは当たり外れが大きいジャンルです。
「異世界転生漫画」は小説版がヒットしても絵師ガチャで外れたり、序盤は面白くてもマンネリ化したり、担当の不手際で打ち切りになるケースもあるそうですね。
外部的な要因で不安定なため個人的にも避けていたジャンルですが今回紹介する「転スラ」は大人気のネット小説&絵師ガチャSSSで漫画家された名作となっています。非常に完成度の高い作品です。
そして「異世界転生」にハマるきっかけになった漫画なので、逆に「異世界漫画は苦手」という人に読んでもらいたい作品です。
転生したらスライムだった件のあらすじ
読んだことが無い人のために「転生したらスライムだった件」のあらすじ(序章)を紹介します。
主人公は大手ゼネコンに努める37歳の三上悟。通り魔に刺され意識を失う場面から物語が動きます。
転生先の世界では死ぬ間際に強く願ったことが能力(スキル)として得られるようで、「血液が不要な身体」を願ってしまい主人公はスライムとして異世界に転生するハメに。
その他に「三十路の童貞は魔法使い、四十路間際の俺は賢者、いや大賢者にもなれる」→スキル「大賢者」を取得します。
「大賢者」は主人公を音声サポートするスキルですね。スーパーコンピューターに負けない知能を持っています。
そして「来世は食いまくってやる」→スキル「捕食者」を取得。これは捕食した相手の能力を奪うチート気味な能力です。
要するに主人公は死ぬ間際にくだらないことを考えてしまい「チートな能力を持った最弱の魔物スライム」として転生してしまうわけですね。
暴風竜ヴェルドラとの出会い
最弱の魔物スライムになった主人公はチート能力を持つことになりますが、それだけで俺TUEEEできる世界ではありません。
最強のスライムになる重要なもう一つの要素が暴風竜ヴェルドラとの出会いです。
見た目がとても恐ろしくこの世界に4体のみ存在する竜主のヴェルドラですが、おしゃべりと人間が好きなオッサンキャラです。
お互いに名前を付けあうことで魂に同格ということを刻み同盟を結ぶことになります。
- 主人公:リムル・テンペスト
- 暴風竜:ヴェルドラ・テンペスト
ドラゴンと友達になれるコミュ力を持ちながら前世で女性経験無しなのか?と突っ込みたくなりますよね。
この出会いが「ご都合主義」になるか賛否ありますが、偶然出会ったヴェルドラと友達になることで物語が大きく動き出します。
考え込んだ設定が面白い
「転スラ」の舞台はいわゆるファンタジーです。ゴブリンやオーガなどの亜人、また魔王がいる世界ですね。
魔物には名前がないことが多く、名付けをすることで主従関係が生まれ魔物は強くなります。従魔契約っぽい感じですね。
ヴェルドラを胃袋に収納したリムルは名無しの魔物に名前を付けまくって魔物の国を作ることになりますが、本作ではドワーフの国、獣人の国、人間の国、エルフの国など登場しており、それぞれの関係性や力関係も考え込まれています。
異世界人がたくさんいる世界
異世界から来た人間はリムル以外にも多く存在します。
主人公のように偶然転生されるパターンや無理矢理召喚することもありますが、魔物として転生したケースはリムルだけのようでヴェルドラも驚いていました。
異世界人は特別な力(スキル)を持っていたり、魔王と勇者、各国の関係など、細かいところまで良く考えられている作品です。
リムルのチートっぷりが爽快
日本でサラリーマンだった記憶を残したまま最弱の魔物スライムになってしまった主人公のリムル。
異世界転生の際に得たスキルと洞窟で出会ったヴェルドラの加護を受けて「スライムなのにチートっぷり」が爽快で面白いく描かれています。
単にチート能力だけで蹂躙するわけでもなく駆け引きしながらの戦闘シーンは面白いですね。
魅力的なキャラが勢ぞろい
主人公に助けられた者、倒された者、餌付けされた魔王。
「転生したらスライムだった件」にはリムルを取り巻く濃いキャラ達が良い味を出しています。
魔物は強い者に服従しますが、彼らは強さだけでなくリムルの優しさや面倒見の良いところにゾッコン。心温まる絆を感じます。
個人的にホブゴブリンのリグルドが好き。
段々リアクションがオーバーになってきて面白いw。リムルのことを一番尊敬している仲間ではなかろうか。戦闘員ではありませんが国をまとめる大事な役を持っています。
その他、魔物や亜人だけでなく人間や魔王までリムルを通じた絆。笑いもあり何度も読み返してしまう漫画です。
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