レジ袋有料化の義務化は2020年7月1日から。反対意見や効果を分かりやすくまとめたよ

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レジ袋有料化が2020年7月1日から本格的にスタートしました。

東京五輪期間中に「レジ袋有料化を海外にアピールしたい」という背景があるとの分析もされてますが、残念ながらオリンピックは延期になるどころか2021年に開催できるの?という感じですけどね。

なのにゴミ袋有料化の計画は実行されました。色々と問題点が出てきたので記事内容を少し追加します。

レジ袋有料化について(できるだけ)分かりやすくまとめています。

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レジ袋有料化はコンビニ・スーパーなどが義務

レジ袋有料化は「スーパー」「コンビニ」「ドラッグストア」「百貨店」そして「個人商店」などの店舗の規模にかかわらず、全国一斉にスタートしました。

個人商店は対象になるか検討案件でしたが、混乱と不公平さを避ける為だそうです。

軽減税率で反省したのでしょうか。ちなみに2015年に完全義務化したイギリスでは、個人経営店は義務化していません。

それどころか新型コロナの影響でゴミ袋「無料化」の動きが世界のトレンドになりました。エコバッグや再利用できる袋からの感染拡大を防止する目的です。日本さん逆走してます。

いつからレジ袋が有料化するのか

2020年7月1日から日本全国で義務化がスタートしました。

原田環境大臣が過去に「東京五輪までには間に合わせたい」と言っていた通りですね。五輪延期のおかげで余裕で間に合いました。

レジ袋が有料なのは海外じゃ珍しくないので、どこまで外国人に「環境問題に取り組んでますよアピール」の効果があるかはナゾ。まぁばら撒くよりは良いと思います。

なぜレジ袋を有料化するのか?その理由

多くの日本人から反対された「レジ袋有料化」ですが、そもそも何故レジ袋が有料化されるのか?理由を解説します。

最初に大きく報道された理由の一つは「海洋プラスチックゴミ問題」です。かなり大々的に取り上げられていました。

レジ袋が有料化の理由「海洋プラスチックゴミ問題」

レジ袋有料化の最大の理由は「環境問題」であり、中でもペットボトルやレジ袋などのプラスチック製品が原因になっている海洋プラスチック問題が特に深刻だそうです。

海に行くとペットボトルやレジ袋などプラスチック製品のゴミが放置されているのをイメージできると思います。それらのゴミは当然海の中も漂っており「海洋プラスチック」と呼ばれてます。

この海洋プラスチックが波や太陽の紫外線で壊れて、凄く小さくなったものが所謂「マイクロプラスチック問題」です。

マイクロプラスチック問題-
魚や魚を食べる鳥の体内から極小のプラスチックが発見された。それらを食べる人間の健康への影響も危惧されている。

今のペースでゴミが排出されると「2050年には海のプラスチックの量が魚を超える」と言われており、更に言うと日本の周辺海域のマイクロプラスチックの濃度は世界平均の27倍だそうです。

世界的に見てもトップクラスの高濃度です。魚ばっか食べてる日本の海がマイクロプラスチックだらけという皮肉。

しかし日本の周辺海域と言っても日本だけの責任ではありません。むしろ周辺諸国のプラスチックゴミの方が原因です。

そして日本から出るプラゴミのうち、ゴミ袋の量はわずか2%ほどとも言われいるため、「日本のレジ袋が有料化されてどの程度影響されるのか?」かなり疑問が残ります。

小泉環境相のコメントが炎上

当初から指摘されていた「レジ袋有料化によるマイクロプラスチックの効果」について小泉環境相の発言が物議を醸しています。

レジ袋有料化でプラスチックゴミ問題は解決しないと言い切っちゃいました。ネットユーザーの反応は、

  • 問題意識持った代わりに社会問題が浮上してきてるんですが
  • いいこと言ったつもり
  • レジ袋禁止したとこで意識が変わるとは思えんな
  • どこどこが儲かる仕組みを上手く作る事が出来ました。って言えばみんな納得すると思います。
  • 進次郎「僕も何言ってるか分かりません」
  • 客も店員も損しかしてない

小泉環境相のコメントはフリー素材並に切り取り&歪曲されるので強く言いたくありませんが、それにしてもこれはねぇ?と思う次第です。

レジ袋が有料化の理由「経済負担」

レジ袋有料化の背景にはもう一つの理由は「経済負担」です。日本国内では年間300億枚のレジ袋を消費しており、ゴミ処理に使われる税金は年間約2兆円とのこと。

レジ袋が有料化され、レジ袋の消費が多少減ったくらいでどの程度節約できるのかは正直疑問です。

またレジ袋は「生ゴミを入れる」「ゴミ箱に装着する」など再利用することが多い製品です。エコバッグを使うのは良いですがゴミ袋が不足したご家庭も多いと思います。

レジ袋有料化は海洋プラごみを減らす目的で施工されましたが、「リデュース運動」の一つでもあるとも言われてました。しかしレジ袋はゴミ袋として「リユース」されていたため一定の需要があり、結果的にポリ袋の売り上げが3倍になってしまうセクシーな問題が浮上しました。リユースとリサイクルの違い

レジ袋有料化は小泉環境相の株を落とす目的のような気がしてきました。

義務化対象のレジ袋はプラスチック製

世耕氏は「レジ袋の範囲や素材の定義を明確にした上で、中小企業や小規模事業者へも配慮する」G20会合で開始時期に初言及

という話が出ていましたが、

植物を原料にしたバイオマスプラスチックを25%以上配合した袋や、海の中で、水や二酸化炭素に分解されるプラスチックでできた袋、それに、厚さが0.05ミリ以上の繰り返し使うことができる袋は、義務づけの対象からは外すとしています。さらに「ロール袋」と呼ばれる、魚や肉などを入れる薄い小さな袋は、衛生面から対象外にする方針です。レジ袋7月から有料化

袋なら何でもかんでも有料!という訳ではありません。

なお、温めた弁当を入れるレジ袋は対象外にしてくれというコンビニ業界からの要望は届かなかった模様。

レジ袋代を払わないとアッツアツの弁当を手渡しされます。

大手のコンビニは、植物を原料にしたレジ袋に切り替えるかもしれませんね。

イギリスではビニール袋が必要な生肉や魚、生花などは適用外。一部除外品もありそうです。

レジ袋1枚の値段

レジ袋の値段は均一ではありませんが2円~5円の間が相場。

  • セブン‐イレブン:3円/特大のみ5円
  • ローソン:3円(税込)
  • ファミリーマート:3円(税込)
  • ミニストップ:2円/特大のみ4円

レジ袋を100均で買うと2円(大きいもので2.5円)だそうです。

レジ袋を購入してゴミ袋として再利用するか、エコバッグを買ってしまうか。悩ましいところです。

そもそもレジ袋の売り上げはどこに行くのか?

レジ袋の販売収益は、地域の緑化活動や海洋プラごみ問題の啓発活動など環境対策に充てるよう要請する。

というニュースがあったのですが、レジ袋の代金はどうやらお店の「雑収入」に入るそうです。

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