2020年10月7日「トライアル(TRIAL)」が今宿にオープンしましたね。
場所は2019年に閉店した「フタバ図書今宿店」の跡地。やや広めの敷地で、何ができるのか楽しみにしてたらトライアル。
トライアルといえば全国展開している福岡生まれのディスカウントストアです。海外では中国と韓国に出店しています。
ショッピングカートで買い物の清算ができる「レジカート」や、従業員専用の業務用アプリなど、元々がIT屋らしい先進的な仕組みを取り入れているのが特徴です。
激安ディスカウントストアなのに24時間営業が可能なのは洗練されたIT技術が背景にあるからでしょうか。
そのトライアルが今宿に開設!ということで、一度も行ったことがない地元民のユーツが色々と調べてみました。
福岡の双璧トライアルとルミエールが今宿に
トライアルとよく比較されるのが安売王の「ルミエール」です。
両者とも出身が福岡のディスカウントストアということで「どっちが安いの?」「どっちのサービスがいいの?」「どっちに行けばいいの?」と福岡県民を悩ませています。
ルミエールは我が家の御用達なのでよく知っていますが安いです。業務用スーパーなんて目じゃないくらい安い。品ぞろえも豊富で福岡を代表する激安スーパーだと思います。
今宿にはそのルミエールがありまして、周辺地域の住民だけでなく県外ナンバーも見かけるほど大人気店です。
トライアルが今宿にオープンすると聞いて「よくまぁ似たような店をオープンするもんだ」と思ったものです。
そう思いましたが、調べてみるとトライアルとルミエールは水巻町(北九州)や宗像市でも同様に「局地戦」を繰り広げていた過去があるようです。
いずれもルミエールが地域に根付いた後にトライアルがオープンしています。狙ってる?狙ってるよね?って感じですね。
「トライアル」のサジェストに「ルミエール」が出るのは、そういった戦略的背景が関係しているような気がします。
トライアルとルミエールは兄弟?
「トライアル ルミエール」のサジェストに「兄弟」があって草。
トライアルの永田久男会長は電気屋の息子で、ルミエール三角勝信社長の実家は貸衣装店ですので、二人が兄弟説は完全なデマです(そもそも苗字が違う)
私の家は貸衣装店を営んでいたのですが、新たな商売をしようということで兄と一緒に当時ディスカウントストアの草分けであった会社に見習いに行きました。リーダーズインタビュー三角勝信氏
メディアに出演した時のコメントを抜粋しましたが、おそらくルミエール三角社長の出自から「一緒に修行した兄とはひょっとして?」と連想されたものと予想します。
トライアルとルミエールはどっちが安いのか
福岡を代表するディスカウントストア「トライアル」と「ルミエール」はどっちが安いのでしょうか?
ウェブチラシを見る限り、トライアルとルミエールの値段はどっこいどっこいといった感じです。
商品によって違いがあるので「こっちが安い!」とは言い切れませんが間違いなく言えることは「どちらもそこいらの一般的なスーパーより値段が安い」ということです。
個人的には「ルミエールより安い店なんてあるの?」と疑心暗鬼なところですが、トライアルの値段設定は実際に見てみないとちょっと言い切れませんね。
売っている商品の種類は「日用品、食品、衣類、カー用品、家電」など、店舗によって扱っていないものもありますがほぼ同じ様です。
ですのでトライアルが今宿にオープンしたらルミエールも多少影響はあると思いますが、それより「マルショク今宿店」「ドン・キホーテ今宿店」「マツモトキヨシ今宿店」の方が打撃を受けそうです。
トライアル今宿店と同じ筑肥線の北側にありますからね。
「南のルミエール」「北のトライアル」というRPGっぽい構図が成り立つのではないでしょうか。
トライアル今宿店オープンは2020年10月
トライアル今宿店のオープンは2020年10月29日を予定しているとgoogleの口コミで見かけました。
9月末に行ってみたところ、新しい大きなガラス窓には「10月上旬OPEN予定」とも書かれていました。建物自体はほぼほぼ完成していたので10月上旬が正しいと思います。
公式サイトを確認すると「10月7日オープン」とあったのですでに開店しているようです。
とはいえ「新型コロナ」がちょっと心配です。話題性は低くなりましたが福岡市西区でも感染者がチラホラ報告され、イオン伊都店のラーメン屋でも感染者が出ています。
こんなド田舎まで拡大してくる新型コロナはまだまだ油断できませんのでソーシャルディスタンスを心がけましょう。
集近閉(しゅう・きん・ぺい)です。
トライアル今宿店は狭い
我が家はまだトライアル今宿店に行ってませんが「狭い」「品数が少ない」というママ友ネットワークの情報が入ってきました。
ルミエールと比較して「新しくてキレイ」「値段も同じくらい安い」とのことですが、敷地面積は決して広くはないので品数が少なく「ルミエールでいいわ」という意見が多いです。
逆にルミエール今宿店のような殺伐とした雰囲気が苦手な人にとっては評価が高くなるかもしれません。
トライアルのサービスが凄い
「トライアルとルミエール対決」
価格競争ではルミエールと同格のようですが、提供する2つのサービスでトライアルが優勢のような気がしています。
他のスーパーと比べても先進的というか近未来的というか、攻めたサービスを提供しているんですね。
レジカートで便利に買い物
まずレジとショッピングカートが一体化した通称「レジカート」
レジカートに商品を入れていけばレジでの清算は要らなくなるそうです。これは凄い。
液晶画面には「クーポン」や「買った品物のレシピ」「それに合う商品」など様々な情報が出るとのこと。
amazonの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」機能に近いサービスを実店舗で実装しようとする試みです。
電子タグやAIなどといったIT技術を活用した店舗を総じて「スマートストア」と呼ばれ、トライアル今宿店は「TRIAL smart」という看板でした。
この技術は同じIT屋として素直に感心します。
またレジカートは自前のカゴをセットすれば袋詰めも不要。レジ袋有料化でこの仕様は需要がありそうですね。
プリペイド機能付ポイントカード
トライアルのポイントカードは2018年11月1日に廃止され、プリペイド機能が付いた会員カードに統一されました。
トライアルの会員カードは入会金・年会費・再発行も無料。
200円のお買い物で1ポイント付与され「1ポイント=1円」で換算、買い物の際に1ポイントから使うことができます。
ポイントの有効期限は2年までとなっています。
会員カードにお金をチャージしておくとレジカートで清算できる仕組みを取っており、最大10万円までチャージ可能。
万が一紛失した時は「再発行手続き」をするわけですがチャージしたお金も移行されるので安心です。
ルミエール敗北の空気感が漂ってきました。
トライアルの不安点は中国との連携
トライアルのようなスマートストアには大量のAI機器やカメラが設置されています。
監視カメラは「商品管理」や「万引き防止」に必要不可欠な設備ですが、トライアルに設置されているカメラは中国の深センで開発・生産されているものです。
Retail AIは国内に約50人、中国に約300人のエンジニアがおり、製品開発から試作、量産に至るまで中国・深センを活用した。店舗スマート化を進めるトライアル
不安しかない。
中国のIT企業はアメリカから制裁を受け続けている最中ですが、トライアルはスマートストアの屋台骨となるAI機器の開発を中国で行っています。
色々な意味で不安です。
なぜ不安かというと中国の企業は中国共産党が「データよこせ」と命令したら中国国内の企業は拒否できませんからね。
例え日本やアメリカの企業であっても、所在地が中国国内にあったら中国政府に逆らうことはできません。
カード会員情報は言うまでもなく、カメラで撮影された情報は顔認識システムの偽装も可能になるためかなり問題です。
それが原因で「TikTok」「 WeChat」「ファーウェイ」などの中国製の製品やアプリはアメリカから排除されています。
トライアルの意図しないところでデータが中国共産党に渡る可能性はゼロじゃないですし、そうでなくても「データ流出」という可能性もありますからね。
データには住所氏名年齢という個人情報の他、買った商品や映像まで紐付けられているでしょうからめっちゃ不安です。
平時なら気にせず会員登録していたかもしれませんがこのご時世ですからね。ネトウヨ気質の僕には不安で仕方ありません。
オープンして仮に行くことになれば、会員カードを作らずレジカートを使わず単なるショッピングになると思います。
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