ETCコーポレートカードの協同組合を比較して、おすすめの組合を徹底的に調べてみました。
ETC組合、コーポレート組合、など呼び方は色々あるけど全て「ETCコーポレートカード組合」を指します。
この「ETCコーポレートカード組合」は全国に200以上あると言われていて、かかる費用や割引率などは微妙に違います。
「組合」には公共性が求められますが、名前が違えば全く別の団体になるためETC組合のルールが違うのは当然ちゃ当然です。
だからこそETC組合を比較は大事なわけです。
今回の記事は、
- おすすめのETCコーポレートカード組合
- ETCコーポレートカード組合の比較のコツ
- ETCコーポレートカードの申込み
などを書いています。
ETC組合のメリット・デメリットは過去の記事を参考にどうぞ。
ETCコーポレートカード組合の比較
全国に200以上あるETCコーポレートカード組合の中から、ネット上で申込みが可能な組合を比較しました。
大きく分けて3項目です。
- 保証金の有無
- 利用料金(初期費用含む)
- 割引率
上記の3項目は「組合によって違う」ので厄介です。公式サイトは似たような感じで書いてありますし、同じ条件のETC組合もありますが、申し込みの前によーく確認しましょう。
ETCコーポレートカード組合おすすめはテイ・ネット
記事を全部読むのは面倒臭い!という人向けに結果から書きますと、ETCコーポレートカード組合は「テイ・ネット物流事業協同組合」が一番おすすめです。
ちなみに僕のETCコーポレートカードは「テイ・ネット組合」で申し込みしたものです。
この「テイ・ネット組合」はいつもガハハと笑う縁あるオッサンに教えてもらいましたが、申し込む前に幾つかのETC組合を比較してしました。
その結果、「なぜテイ・ネット組合が優良なのか」が判明したので簡単に解説します。
テイ・ネット組合は初期費用が安い
テイ・ネット組合をおすすめする理由の一つは「初期費用が最安値」という点です。
ETCコーポレートは初期費用として「カード発行手数料」と「カード取扱手数料」がそれぞれ629円かかります。
この手数料は発行元のネクスコで申込みしても必要な費用ですが、ETC組合は申込みを代理している立場なので更に手数料を上乗せするケースがあります。
「キリ良く1000円ポッキリ」など大した上乗せ金額ではありませんが、テイ・ネット組合は原価請求の629円です。
またテイ・ネット組合は、申込み資料に「返信用封筒」が同封されているので、切手代などの郵送料も一切かかりませんでした。
テイ・ネット組合は保証金なし
テイ・ネット組合では「ETCコーポレートカード最大の難点4ヶ月分の保証金が不要」です。
ETCコーポレートカードの発行には4ヶ月分の保証金が必須ですが、ETC組合を利用することにより「保証金が不要になる」ことがあります。
保証金が必要なETC組合もありますし、ETCコーポレートカードを返却すれば返金されるので「動かせないお金が発生しても問題ない」という人は無視してOKです。
僕の会社のように、個人事業主みたいな零細企業にとってはとても助かりました。
ネクスコと同じ割引率
テイ・ネット組合の「割引率」は発行元のネクスコと同じです。
ネクスコと同じ割引率で計算するETC組合は多いのですが、稀に割引率を低く設定しているETC組合があります。割引率や使用料の設定は組合が裁量権を持っているため違法でも違反でもありません。
カード利用料として「支払額の数パーセントを徴収」することもできます。この場合は要するに「割引率が低いのと一緒」です。
割引率は「毎月の高速代」に関わる項目です。長く使うほど金額が大きくなるので大いにご注意下さい。
テイ・ネット組合に加入できない人
以上のことからテイ・ネット組合のETCコーポレートカードは高水準ということが判明しましたが、ここまでオススメしておいて何ですが、組合に加入できないケースもあります。
ETC組合に加入できないパターンは
- 高速代が月3万円未満
- 開業届を出していない個人
- 過去にETCコーポレートカードで違反しまくってた人
これらは他のETC組合でも拒否されますが、その他に「業種でNG」なケースもあるようです。詳しくは公式サイトへお問合せ下さい。
ETCコーポレートカード組合の比較方法
次に「ETCコーポレートカード組合を比較する時のポイント」をもう少し詳しく解説します。
ETC組合系のETCコーポレートカードの申込みの手順は、
- ETC組合に加入する
- ETCコーポレートカード申込み
- ETCコーポレートカードを利用
といった感じです。
すでにETCコーポレートカードを所持している人は途中から組合に加入することはできません。
また、組合加入とカード申込みは同時に行いますが、利用開始まで1ヶ月ほどの期間がかかります。
組合加入出資金を比較
ETCコーポレートカード組合に入るには「組合加入出資金」が必要です。10,000円に設定している組合が多いです。
この出資金は組合脱退時に返金されるのが定番ですが、返金しない組合が無いとも限りません。HPに記載がない場合は問合せましょう。
組合加入出資金が無い代わりに毎月500円~1,000円徴収する組合もあります。こちらは多分返金されません。
また、出資金を支払うタイミングもポイントです。
カードの申込み時点で支払うのか?利用した初月の請求に合算されるのか?このタイミングは組合によって異なります。
テイ・ネット組合は「組合加入出資金」「カード発行手数料など」が初月の高速料金に合算され、口座から引き落とされます。楽ちんでした。
カード発行手数料で比較
ETCコーポレートカードを新規で発行する時にかかる費用が「カード発行手数料」です。破損や紛失による再発行にも請求されます。
このカード発行手数料は、ETCコーポレートカードの発行元ネクスコで申込みしても629円請求されます。
ETC組合の中には629円に上乗せして「1,000円以内」に設定しているところが多いなーという印象でした。
大した金額ではないですが、どうせ組合を比較するなら安いところが良いですよね。
カード取扱手数料で比較
「カード取扱手数料」とは毎年4月1日に徴収される手数料です。持っているカードの枚数に対して毎年請求されます。
ネクスコで申込みした場合は629円。こちらも上乗せしているETC組合が割とあります。もちろん安いに超したことはありません。
保証金の有無で比較
ETCコーポレートカードは「4ヶ月分の保証金」が必要です。見込み額が10万円に満たない場合は最低金額の10万円です。
ネクスコで申込みするなら必ず請求され、ETC組合を利用する場合は「4ヶ月分、半分、なし」と様々です。
「保証金が必要なETC組合=サービスが良い」ではないので、初期費用を抑えたい人は保証金不要の組合を選ぶべきですね。
よく分からない手数料
ETCコーポレートカードに必要な費用は上で全て書きましたが、その他「独自の手数料」を徴収する組合がありました。
パンフレットや郵送代などの可能性もありますが「ナゾの手数料」があったら問合せすると良いでしょう。
ETCコーポレートカード組合のサービス比較
ETCコーポレートカード組合の「費用」や「割引」はバラバラということが分かりました。
唯一共通する項目が「請求書の一元管理」というサービスです。これは申込みする人にとってかなり便利です。
ネクスコで申込みしたETCコーポレートカードは「毎月大量の明細がバラバラに届く」ことになりますが、ETC組合は散らかった利用明細を整理整頓してくれます。
「本社にまとめて」「支店別」など融通が利くETC組合もあるので大手ほど助かるサービスですね。
ETCコーポレートカード比較表
最後に、実際に僕が作った「ETCコーポレートカード組合の比較表」を紹介します。サンプルとして下記のような表です。
組合名 | 発行手数料 | 取扱手数料 | 組合加入出資金 | 保証金 | その他 |
---|---|---|---|---|---|
A組合 | 非公開 | 非公開 | 10,000円 | 必要 | |
B組合 | 1,000円 | 1,000円 | 10,000円 | 不要 | |
C組合 | 629円 | 629円 | 非公開 | 非公開 | 新規不可 |
D組合 | 629円 | 629円 | 10,000円 | 不要 | 会費1,000円/月 |
E組合 | 非公開 | 非公開 | 10,000円 | 不要 |
ETCコーポレートカード組合はググると沢山出てくるので、分かりやすい表を作って整理しましょう。
調べると分かることですが、公式サイトに全ての情報を公開しているETC組合や、問合せしないと分からない組合があります。
記載されていない組合に幾つか問合せしましたが、手数料などを無料にしている組合はありませんでした。
また「保証金」に関して公式サイトで記載していないETC組合は「保証金が必要」のケースが多かった記憶があります。
ナゾの手数料を徴収したり、問合せに対してアレな対応をするところは積極的にリストから消しても問題ないです。それくらいETC組合の数は多くあります。
最初からおすすめされた「テイ・ネット組合」を即申し込みしとけよ!という話しでもあるんですが、自分で調べないと気が済まない性質なんで比較作業をしました。
結果は「組合出資金1万円、最低限の手数料、保証人なし、その他会費なし」「割引率はネクスコと同じ」のテイ・ネットが一番良い条件でしたが。
根気よく問い合わせを続ければ同等の組合があるかもしれません。
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